minneの手数料は、販売手数料と振込手数料の2つ
minneで作品を売るときに作家側にかかる手数料は2つです。作品が売れたときの販売手数料と、売上金が口座に振り込まれるときの振込手数料です。出品料や月額の費用はかかりません。
| 費用 | いつかかるか | 金額(税込) |
|---|---|---|
| 初期費用・月額費用 | なし | 0円 |
| 販売手数料 | 注文の売上が確定したとき | 作品価格+購入オプション価格+送料の10.659% |
| 振込手数料 | 売上金が振り込まれるとき | 1回220円 |
販売手数料は注文ごとにかかり、振込手数料は振込1回ごとにかかります。注文が増えると販売手数料が増え、振込手数料は月に1回だけかかります。この性質の違いが、売上の少ない月の手取りに大きく効いてきます。
このほか、かんたんミンネ便(日本郵便・ヤマト運輸の匿名配送など)を使った場合は、その利用料が売上から差し引かれます。こちらは手数料ではなく送料にあたる費用です。
minneの料率と金額は、いずれも2026年10月時点の公式ヘルプの記載です。料金は改定されることがあるため、出品前に公式ページで確認してください。
出典:minne(販売手数料について・売上金の振込について)
販売手数料は2025年11月に下がった
minneの販売手数料は、2025年11月1日の発送完了分から引き下げられました。PLUS非会員の場合、10.89%から10.659%になっています。
| 会員種別 | 改定前(税込) | 改定後(税込) |
|---|---|---|
| minne PLUS非会員 | 10.89% | 10.659% |
| ライトプラン | 10.89% | 10.615% |
| スタンダードプラン | 10.56% | 10.505% |
| アドバンスプラン | 10.56% | 10.45% |
改定のお知らせでは、改定後の料率を小数第2位までに丸めて10.66%などと書いています。ヘルプの計算例は10.659%で計算しているので、手取りを計算するときは10.659%を使うと明細と合います。
10.56%という数字は、改定前のスタンダード・アドバンスプランの料率です。非会員の作家がこの数字で計算すると、実際より手数料を少なく見積もることになります。
適用されるのは「発送完了分」からです。minneでは発送完了メールを送った日が売上確定日になるため、注文を受けた日ではなく、発送完了の連絡をした日で料率が決まります。
出典:minne(販売手数料引き下げのご案内・販売手数料について)
販売手数料の計算は、送料込み・注文ごと・切り捨て
販売手数料の計算には、3つのルールがあります。
- 対象は「作品価格+購入オプション価格+送料」の合計。送料にも手数料がかかる
- 1か月の売上の合計ではなく、注文ID1つごとに計算する
- 1円未満は切り捨てる
送料が対象に入るので、送料を別に受け取る作品では、表示価格より大きな金額に10.659%がかかります。たとえば作品2,000円に送料300円をつけると、手数料の対象は2,300円で、販売手数料は245円です。作品価格だけで計算した213円より32円多くなります。
注文ごとに切り捨てるので、注文が多いほど切り捨ての分だけわずかに手数料が減ります。とはいえ1注文あたり1円未満なので、計算の目安としては「注文金額×10.659%」で十分です。
1注文あたりの販売手数料と手取り
送料込みの注文金額ごとに、PLUS非会員の販売手数料を計算しました。
| 注文金額(送料込み) | 販売手数料 | 振込手数料を引く前の手取り |
|---|---|---|
| 500円 | 53円 | 447円 |
| 1,000円 | 106円 | 894円 |
| 2,000円 | 213円 | 1,787円 |
| 3,000円 | 319円 | 2,681円 |
| 5,000円 | 532円 | 4,468円 |
販売手数料は定率なので、注文金額が変わっても負担の割合はほぼ10.6%で変わりません。手取りの割合を大きく動かすのは、次の振込手数料です。
1,000円売れて手取りが7割を切るのは、振込手数料のせい
1,000円の作品が1つだけ売れた月は、手取りが674円になります。販売手数料106円に、振込手数料220円が加わるからです。振込手数料は金額にかかわらず1回220円なので、売上の少ない月ほど重くなります。
| その月の売上 | 販売手数料 | 振込手数料 | 手取り | 手取りの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000円×1件 | 106円 | 220円 | 674円 | 67.4% |
| 1,000円×3件 | 318円 | 220円 | 2,462円 | 82.1% |
| 1,000円×10件 | 1,060円 | 220円 | 8,720円 | 87.2% |
| 1,000円×30件 | 3,180円 | 220円 | 26,600円 | 88.7% |
月に1件しか売れないうちは、振込手数料だけで売上の2割を占めます。月10件を超えると振込手数料の影響は2%ほどに下がり、手取りの割合は9割近くで落ち着きます。
minneの振込は毎月自動で行われ、作家が振込のタイミングを選ぶことはできません。そのため売上が1,000円以上ある月は、毎月220円がかかります。売上の合計が1,000円に満たない月は翌月に繰り越され、振込手数料はかかりません。
価格を決めるときは、販売手数料の10.659%に加えて、月に何件売れそうかで振込手数料の重さを見積もってください。単価の低い作品を少しずつ売る場合ほど、振込手数料の分を価格に含めておく必要があります。
「決済手数料」は作家側にはかからない
minneでは、作家が販売手数料とは別に決済手数料を払うことはありません。カード決済などの費用は、販売手数料の10.659%に含まれている形です。
一方で、購入者側には支払い方法によって手数料がかかります。これは購入者が負担するもので、作家の売上からは引かれません。
| 支払い方法 | 購入者が払う手数料 |
|---|---|
| d払い/auかんたん決済 | 275円 |
| コンビニ決済 | 275円 |
| Pay-easy(ペイジー) | 275円 |
| 後払い決済 | 450円 |
公式ヘルプで購入者側の手数料が記載されているのは、上の4つの支払い方法です。購入者から「手数料がかかった」と問い合わせがあった場合は、支払い方法による手数料であることを伝えれば足ります。
売上金は月末締めの翌月末に振り込まれる
minneの売上金は、毎月末で締めて翌月末に振り込まれます。売上が確定するのは注文日ではなく、発送完了メールを送った日です。
たとえば7月に注文を受けて8月に発送完了メールを送った場合、その注文は8月の売上になり、9月末に振り込まれます。月の初めに発送した注文は、入金まで2か月近くかかることになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締め日と振込日 | 毎月末締め、翌月末23:59までに振込。末日が土日祝日なら直前の平日 |
| 売上確定日 | 発送完了メールを送った日 |
| 振込額 | 売上代金-(かんたんミンネ便の利用料+販売手数料+振込手数料)+前月繰越金 |
| 1,000円未満の月 | 翌月以降に繰り越し。繰り越しが5か月を超えると、6か月目の月末に振込 |
| 口座の登録・変更 | 各月20日以降の登録・変更は、翌月末の振込から反映 |
発送完了メールを月末ぎりぎりに送ると、売上が翌月にずれ込み、振込も1か月遅れます。材料の仕入れを売上金でまかなっている場合は、発送完了の連絡を早めに済ませるほど資金が早く戻ります。
出典:minne(売上金の振込について)
minne PLUSは、手数料の優遇だけでは月額の元が取れない
minne PLUSは作家向けの有料会員で、プランに応じて販売手数料が下がります。ただし下がる幅は小さく、手数料の差額だけで月額を回収するには、月商100万円を超える売上が必要です。
| プラン | 月額(月払い・税込) | 販売手数料 | 非会員との差 | 月額を回収できる月商 |
|---|---|---|---|---|
| 非会員 | 0円 | 10.659% | - | - |
| ライトプラン | 880円 | 10.615% | 0.044ポイント | 約200万円 |
| スタンダードプラン | 1,650円 | 10.505% | 0.154ポイント | 約107万円 |
| アドバンスプラン | 3,300円 | 10.45% | 0.209ポイント | 約158万円 |
回収できる月商は、月額を「非会員との料率の差」で割って出しています。たとえばスタンダードプランなら、1,650円÷0.154%で約107万円です。年払いにすると月額換算はスタンダードが1,375円、アドバンスが2,750円に下がりますが、それでも回収に必要な月商は約89万円と約132万円です。
月商10万円の作家がスタンダードプランに入ると、手数料は154円下がり、月額は1,650円かかります。差し引きで毎月1,496円の持ち出しです。PLUSに入るかどうかは、手数料以外の特典が自分の販売に役立つかで判断してください。特典の内容は公式のminne PLUSのページで確認できます。
出典:minne(minne PLUSの利用料について・販売手数料について)
Creemaとの手数料の差は、月商10万円で11円
もう1つの大手ハンドメイドマーケットのCreemaは、作品・素材の販売で決済総額の10.67%(税込)です。決済総額には、作品・オプション・ラッピング・送料が含まれます。
| マーケット | 出店・出品の費用 | 手数料(作品の販売・税込) | 手数料の対象 |
|---|---|---|---|
| minne(PLUS非会員) | 0円 | 10.659% | 作品価格+購入オプション価格+送料 |
| Creema | 0円 | 10.67% | 作品+オプション+ラッピング+送料 |
料率の差は0.011ポイントで、月商10万円なら11円ほどです。どちらも送料を含む金額にかかる点も同じです。ハンドメイドマーケットどうしで比べるなら、手数料ではなく、自分の作品が売れやすい客層かどうかで選ぶほうが結果に効きます。
BASEで自分のショップを持つと、手数料はどう変わるか
minneの手数料が高いと感じたとき、次の選択肢になるのが自分のネットショップです。ここでは月額0円で始められるBASEのスタンダードプランと比べます。
BASEのスタンダードプランでは、1注文ごとに決済手数料3.6%+40円と、サービス利用料3%がかかります。合わせて6.6%+40円です。PayPay・Amazon Pay・PayPalで支払われた注文は、決済手数料が1%上がって4.6%+40円になります。
| 費用 | minne(PLUS非会員) | BASE(スタンダード) |
|---|---|---|
| 初期費用・月額費用 | 0円 | 0円 |
| 注文ごとの手数料 | 10.659% | 6.6%+40円 |
| 振込手数料 | 1回220円(毎月自動で振込) | 1回250円(自分で申請) |
| そのほかの振込時の費用 | なし | 申請額2万円未満は事務手数料500円 |
| 入金のタイミング | 月末締めの翌月末 | 申請から10営業日 |
1注文が約986円を超えると、BASEのほうが安い
BASEは1注文ごとに40円の固定費がかかるため、安い注文ほど不利になります。料率の差は約4ポイントなので、40円を取り戻せるのは注文金額が約986円を超えたところです。
| 注文金額(送料込み) | minneの手数料 | BASEの手数料 | 差(minne-BASE) |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 106円 | 106円 | 0円 |
| 2,000円 | 213円 | 172円 | 41円 |
| 3,000円 | 319円 | 238円 | 81円 |
| 5,000円 | 532円 | 370円 | 162円 |
500円の注文では、minneが53円でBASEが73円です。minneのほうが20円安くなります。アクセサリーパーツやステッカーのように単価の低い作品が中心なら、手数料ではminneのほうが有利です。
月の売上で比べると、差は売上の2%前後
1注文2,000円(送料込み)の作品を売る場合で、月の手数料の合計を比べました。BASEは月に1回、売上残高をまとめて振込申請するものとして計算しています。
| 月の売上 | 注文数 | minneの手数料 | BASEの手数料 | 差(minne-BASE) |
|---|---|---|---|---|
| 2万円 | 10件 | 2,350円 | 2,470円 | -120円 |
| 5万円 | 25件 | 5,545円 | 4,550円 | 995円 |
| 10万円 | 50件 | 10,870円 | 8,850円 | 2,020円 |
| 30万円 | 150件 | 32,170円 | 26,050円 | 6,120円 |
月の売上が2万円のときは、BASEのほうが120円高くなります。手数料を引いた後の申請額が18,280円で2万円に届かず、事務手数料500円がかかるためです。BASEは振込申請のタイミングを自分で選べるので、2か月分をためて2万円以上で申請すれば、事務手数料はかかりません。
月の売上が5万円を超えると、BASEのほうが売上の2%前後安くなります。月商10万円で月2,020円、年間で約2万4千円の差です。
出典:BASE(料金プラン・振込申請時に手数料はかかりますか)/minne(売上金の振込について)
BASEのスタンダードプランは月額0円なので、minneを続けながらショップを開いておいても固定費はかかりません。SNSのフォロワーやリピーターなど、自分で連れてこられるお客さんがいるなら、その注文だけでも自分のショップで受けると手数料の差がそのまま手元に残ります。
関連記事BASEの手数料はいくら|4つの内訳と実質料率の計算
手数料以外に変わるのは、集客を自分でやること
自分のショップに移ると手数料は下がりますが、minneが担っていた集客がなくなります。minneでは、作品を探している人がマーケットの中で作品を見つけてくれます。自分のショップには、自分で人を連れてくる必要があります。
当社も自社ブランドのECを公開した直後は、最初の注文を取るためにSNS・広告・SEOに取り組みました。ショップを開いただけでは注文は入らないので、集客の手間と費用は、手数料の差と並べて見積もってください。
月商10万円で手数料の差は月2,020円です。この金額は、広告を少し出せばすぐに超えます。手数料が下がる分を広告費に回して元が取れるかというと、多くの場合は取れません。
自分のショップで増えるもの
- 注文ごとの手数料が下がる(1注文約986円超の場合)
- 振込申請のタイミングを自分で選べる
- ショップのデザインや見せ方を自分で決められる
自分のショップで失うもの
- マーケット内で作品を見つけてもらえる集客
- minneでついたレビューや評価
- 単価の低い注文での手数料の有利さ
レビューや評価はminneのアカウントにつくもので、自分のショップには引き継げません。minneで実績を積んだ作家ほど、いきなり移るより、まず併用から始めるほうが失うものが少なくなります。
関連記事ネットショップの集客方法|開業直後に試す順番と広告費の上限
minneを続けるか、自分のショップを持つかの判断基準
手数料だけで見れば、1注文が1,000円を超える作品ならBASEのほうが安くなります。それでも、移るかどうかは手数料ではなく、お客さんがどこから来ているかで決めるのが現実的です。
自分のショップを併用したほうがよいサイン
- SNSのフォロワーやイベントで知り合ったお客さんから、直接注文の相談が来る
- 同じお客さんから2回以上注文を受けている
- 1注文の金額が2,000円を超える作品が中心
- 月の売上が5万円を超えている
- 作品の世界観を、マーケットのページの形式に縛られずに見せたい
反対に、注文のほとんどがminneの検索やおすすめから来ているうちは、minneに集中するほうが手数料以上のものを得られます。単価500円前後の作品が中心なら、手数料もminneのほうが安くなります。
併用する場合は、minneの利用規約を事前に確認してください。マーケットでの取引のやりとりの中で、外部のショップに誘導してよいかどうかはマーケットの規約で決まっています。自分のショップへの導線は、SNSのプロフィールやイベントで渡すショップカードなど、minneの外に置くのが基本です。
関連記事個人のネットショップ開業におすすめのサービス|入金まで比較
まとめ
minneの手数料は、送料込みの注文金額にかかる販売手数料10.659%と、月1回の振込手数料220円の2つです。販売手数料は2025年11月に引き下げられ、PLUS非会員は10.89%から10.659%になりました。
- 販売手数料は注文ごとに計算し、1円未満を切り捨てる。送料にもかかる
- 振込手数料220円は、売上1,000円以上の月に毎月かかる。月1件なら手取りは7割を切る
- minne PLUSの手数料の優遇は、月商100万円を超えないと月額の元が取れない
- Creemaとの手数料の差は0.011ポイントで、ほとんど同じ
- BASEのスタンダードプランは、1注文約986円を超えると手数料が安い。差は月の売上の2%前後
手数料の差は、自分でお客さんを連れてこられるときに初めて手元に残ります。minneで作品が売れ始め、SNSやリピーターからの注文が出てきたとします。そのときは月額0円のショップを併用して、その注文から受けてみてください。