Shopifyの手数料は4種類、固定費は月額の1つ

Shopifyで売上から引かれるものは、注文ごとにかかる手数料が4種類と、毎月の固定費が1つです。どれがかかるかは、お客さまがどの決済を使ったかで決まります。

手数料かかるときBasicプランの料率
カード決済手数料Shopifyペイメントでカードや簡単なチェックアウトの決済を受けたとき国内カード3.55%
Amex・海外カード3.9%
外部サービス取引手数料Shopifyペイメント以外の決済サービスで受けたとき2%(決済サービス側の手数料とは別)
通貨両替手数料円以外の通貨で支払いを受けたとき2%
チャージバック手数料購入者がカード会社に支払いの取り消しを申し立てたとき1件1,300円(勝てば返金)

固定費は、プランの月額です。初期費用はかかりません。アプリやテーマを有料で使うと、その料金が別に足されます。

このうち国内で売るショップで毎月かかるのは、カード決済手数料と月額の2つです。外部サービス取引手数料は、後払いやコンビニ払いなどを別の決済サービスで追加したときに発生します。通貨両替手数料は、海外のお客さまに現地の通貨で売るときだけです。

この記事の金額は、2026年10月7日時点のShopifyの料金ページと公式ヘルプの記載です。料金体系は改定されることがあるため、契約前に公式ページで確認してください。

プラン別の月額と料率

Shopifyの手数料は、プランが上がるほど料率が下がります。そのかわり月額が上がります。

プラン月額(年払い)月額(月払い)国内カード・JCBAmex・海外カード外部サービス取引手数料
Shopify Basic3,650円4,850円3.55%3.9%2%
Shopify Grow10,100円13,500円3.4%3.85%1%
Shopify Advanced44,000円58,500円3.25%3.8%0.6%
Shopify Plus368,000円から2.9%3.75%0.2%

出典:Shopify(料金プラン)

料率はすべて「+0円」で、1注文ごとの固定額はありません。客単価が低いショップでも、実質の料率が表の数字から上がらないのがShopifyの特徴です。1注文40円の固定分があるサービスと比べると、ここで差がつきます。

始めるときは、3日間の無料期間のあと3か月間を月額150円で使えます。その後に標準の月額へ切り替わります。

2人以上で運営するならGrowが下限です

料金ページでは、スタッフアカウントはBasicで追加できず、Growで最大5件、Advancedで最大15件です。管理画面に2人以上で入る運営なら、手数料の計算はGrowの月額から始めてください。

1注文で引かれる額を計算する

カード決済手数料は、カードで決済された金額にかかります。送料を購入者から受け取っているなら、送料を含めた注文の合計金額が対象です。

5,000円の注文1件で、決済の種類ごとに比べます。プランはBasicです。

決済の種類Shopifyに引かれる額ほかにかかるもの
国内カード(Shopifyペイメント)177.5円(3.55%)なし
Amex・海外カード(Shopifyペイメント)195円(3.9%)円以外の通貨なら両替手数料2%の100円
外部の決済サービス100円(取引手数料2%)決済サービスとの契約で決まる手数料
銀行振込・代引き(手動の決済)0円入金を確認する手間

外部の決済サービスで受けると、Shopifyの取引手数料と、決済サービスの手数料の2つが重なります。決済サービスの手数料が3%台なら、合計は5%を超えます。Shopifyペイメントで受けられる決済は、Shopifyペイメントに寄せたほうが安くなります。

月商別に、いくら引かれるか

月額を含めると、売上に対する実質の負担は月商で大きく変わります。客単価5,000円、すべて国内カードでShopifyペイメントに通し、年払いで計算しました。

月商BasicGrowAdvanced
10万円7,200円(7.20%)13,500円(13.50%)47,250円(47.25%)
30万円14,300円(4.77%)20,300円(6.77%)53,750円(17.92%)
50万円21,400円(4.28%)27,100円(5.42%)60,250円(12.05%)
100万円39,150円(3.91%)44,100円(4.41%)76,500円(7.65%)
300万円110,150円(3.67%)112,100円(3.74%)141,500円(4.72%)

すべてカード決済なら、月商300万円でもBasicがいちばん安いという結果です。料率の差は0.15ポイントしかなく、月額の差を埋めるには大きな売上が必要になるからです。

月払いにすると、Basicの月商10万円は8,400円(8.40%)、月商50万円は22,600円(4.52%)になります。年払いとの差は、Basicで月1,200円です。1年続けると決めた時点で年払いに切り替えるだけで、年間14,400円が下がります。

外部サービス取引手数料がかかる決済、かからない決済

Shopifyペイメントを有効にしていても、ほかの決済サービスを通った注文には取引手数料がかかります。公式ヘルプの記載から、かかるものとかからないものを分けます。

取引手数料がかからない

  • Shopifyペイメント
  • Shop PayとShop Payの分割払い
  • 銀行振込・代引き・現金などの手動の決済方法
  • PayPal(Shopifyペイメントをメインの決済サービスにしている場合)

取引手数料がかかる

  • Shopifyペイメント以外の決済サービス(後払いやコンビニ払いを別会社で追加した場合など)
  • 2025年5月12日以降に作ったストアで、ギフトカードやストアクレジットで支払われた金額

出典:Shopify(手数料と費用)/Shopify(手動の決済方法)

見落としやすいのは、ギフトカードとストアクレジットです。2025年5月12日以降に作ったストアでは、お客さまがカードとストアクレジットを組み合わせて払うと、ストアクレジットで払われた分にだけ取引手数料がかかります。返金をストアクレジットで出す運用をしているショップは、その分の手数料を見込んでおいてください。それより前に作ったストアには適用されません。

銀行振込と代引きは、Shopify側の手数料がかかりません。ただし入金の確認と、注文を支払い済みにする操作は手作業になります。代引きは配送会社の代引き手数料がかかるので、0円になるわけではありません。

上位プランに切り替える目安は、外部決済の割合で決まる

上位プランに上げると、カードの料率は0.15ポイントずつしか下がりません。一方で外部サービス取引手数料は、Basicの2%からGrowの1%へ半分になります。上位プランで得をするかどうかは、カードの料率より外部決済の割合で決まります。

年払いで、月額の差を手数料の差で回収できる月商を計算しました。外部の決済サービスが自社に請求する手数料はどのプランでも同じなので、比較からは外しています。

売上のうち外部決済の割合BasicからGrowへGrowからAdvancedへ
0%(すべてShopifyペイメント)月商約430万円月商約2,260万円
20%月商約202万円月商約1,695万円
50%月商約112万円月商約1,233万円
BasicからGrowに切り替えると得になる月商年払いで計算すると、売上がすべてShopifyペイメントなら月商約430万円、外部決済が20%なら約202万円、50%なら約112万円を超えたときにGrowのほうが安くなる。Growのほうが安くなる月商(年払い)約430万円約202万円約112万円外部決済 0%外部決済 20%外部決済 50%後払いやコンビニ払いの比率が高いほど、早く切り替わる

すべてをShopifyペイメントで受けているなら、BasicからGrowに上げる理由は手数料ではありません。複数人で運営するためのスタッフアカウントや、機能の差で決めます。後払いやコンビニ払いの比率が高いショップは、月商が100万円台でもGrowのほうが安くなることがあります。外部決済の割合は、売上を決済方法ごとに集計して確かめます。

GrowからAdvancedに上げる目安は、外部決済が半分でも月商1,200万円を超えます。手数料の差だけでAdvancedを選ぶ場面は、ほとんどありません。

返金しても戻らない手数料

返金すると、お客さまには代金が全額戻ります。一方でショップが払った手数料は、返金しても戻りません。Shopifyの公式ヘルプに、次のように書かれています。

  • Shopifyペイメントのクレジットカード手数料は返金されない
  • 取引手数料は返金されない(Shopifyペイメントが使える国のストアの場合)
  • 通貨両替手数料は返金されない。ただし返金のときに追加の両替手数料はかからない

出典:Shopify(注文の返金)/Shopify(手数料と費用)

たとえばBasicで5,000円の注文を全額返金すると、177.5円は戻らず、そのまま損になります。注文後のキャンセルが多い商品やサイズ交換が多い商品は、この分を利益の計算に入れておきます。キャンセルを減らす商品説明は、手数料の節約にもなります。

日本のShopifyペイメントでは、返金やチャージバックでマイナスになった金額は銀行口座から引き落とされません。マイナス残高として残り、その後の売上で相殺されます。相殺されるまでは入金が止まることがあるので、大きな返金を出した週は入金額が少なくなります。

チャージバックの手数料は、日本では1件1,300円です。購入者がカード会社に支払いの取り消しを申し立てたときにかかり、異議申し立てに勝てば返金されます。

返金はやり直せません

公式ヘルプには、管理画面で返金を開始すると、キャンセルしたり元に戻したりできないと書かれています。一部返金のつもりで全額を返金すると、手数料も代金も取り戻せません。金額を確認してから実行してください。

海外に売るときに増える手数料

海外のお客さまに売ると、手数料は2段階で上がります。

1つ目はカードの料率です。海外で発行されたカードは、Basicで3.9%です。国内カードの3.55%より0.35ポイント高くなります。

2つ目は通貨両替手数料です。お客さまの現地通貨で販売すると、円に換算するときに2%がかかります。日本のストアは、公式ヘルプの表の「その他すべてのShopifyペイメントの地域」にあたります。自動の為替レートを使っても、手動でレートを決めても、両替手数料はかかります。

ドル建てで売った5,000円相当の注文なら、Basicで海外カードの195円と両替手数料の100円で、合計295円です。国内カードの177.5円と比べると、1.6倍以上になります。

当社も自社ブランドのShopifyサイトを運営していて、Shopifyの手数料は思っていたより大きいと感じました。越境ECでは、そこに為替の手数料も重なります。海外向けの価格は、売上から5.9%(Basicの場合)が引かれる前提で決めてください。

日本の実店舗のレジでは、Shopifyペイメントが使えない

ShopifyのPOSで実店舗の会計をしたいときは、注意が必要です。Shopifyの公式ヘルプには、日本のShopifyペイメントはオンライン販売でのみ利用でき、対面の決済には使えないと書かれています。

対面でカード決済を受けるには、外部の決済サービスが提供するカードリーダーを使います。そのため実店舗のカード決済の料率は、Shopifyのプランではなく、その決済サービスとの契約で決まります。

POSの機能そのものの費用は別です。スタッフの権限設定や交換対応などを使うPOS Proは、料金ページによると1ロケーションにつき月13,000円です。実店舗とネットショップを両方Shopifyで管理する場合は、オンラインの手数料・POS Proの月額・外部の決済サービスの手数料の3つを足して比べます。

出典:Shopify(日本でのShopifyペイメントで利用できるお客様の決済方法)

手数料の確認方法と入金のタイミング

自分のストアの料率と、実際に引かれた額は、管理画面で確認できます。

  1. 料率を見る

    Shopifyの管理画面で「設定」から「決済」に進みます。Shopifyペイメントのセクションで「管理する」を開くと、決済方法ごとの料率が表示されます。

  2. 入金ごとの手数料を見る

    支払いの一覧で日付を選ぶと、その入金に含まれる取引と手数料の内訳が表示されます。

  3. CSVで書き出す

    取引をCSVで書き出すと、取引ごとの手数料と、金額から手数料を引いた差額が列に入ります。会計ソフトへの取り込みや月ごとの集計に使います。

  4. 両替手数料は注文で見る

    海外の通貨で受けた注文の為替レートと両替手数料は、その注文のタイムラインに表示されます。

出典:Shopify(日本でのShopifyペイメントの支払い)/Shopify(Shopifyペイメントの支払い詳細の確認とエクスポート)

入金は、自分で申請するのではなく自動で送金されます。日本では週ごとか月ごとを選び、支払日を月曜日から金曜日のどれかに設定します。日ごとの入金は選べません。

送金されるのは、決済が確定してから「5日+支払日までの残り日数」の後です。支払日を金曜日にしている場合、水曜日の注文は翌週の金曜日(8営業日後)に送金されます。そこから銀行の口座に反映されるまで、さらに1〜3営業日ほどかかることがあります。

入金の早さをほかのサービスと比べた記事や、手数料の会計処理と消費税の扱いをまとめた記事もあります。税務上の扱いは、顧問の税理士に確認してください。

手数料を抑えるときの順番

Shopifyの手数料を下げる方法は、効果の大きい順に4つあります。

  1. Shopifyペイメントで受けられる決済を寄せる

    カードやApple Pay、Google Pay、Shop Payは、Shopifyペイメントで受けると取引手数料がかかりません。同じ決済を外部の決済サービスで受けている場合は、切り替えるだけで下がります。

  2. 続けると決めたら年払いにする

    Basicなら月1,200円、Growなら月3,400円下がります。売れるかどうかを試している段階では、月払いのままにします。

  3. 外部決済の割合からプランを計算する

    後払いやコンビニ払いの比率が高いなら、上の表で切り替えの目安を確認します。比率が低いなら、手数料のためにプランを上げる必要はありません。

  4. 返金とキャンセルを減らす

    返金しても手数料は戻らないため、サイズ表や商品説明を整えて返品を減らすことが、そのまま手数料の節約になります。

料率だけを見て、ほかのサービスに移るのは最後の手段です。たとえばBASEのグロースプランは決済手数料が2.9%で、Shopifyでは月額368,000円からのPlusと同じ料率です。ただし移行には商品や顧客データを作り直す手間がかかります。BASEの手数料の仕組みは、別の記事で詳しく計算しています。

まとめ

Shopifyの手数料で押さえること

  • 手数料はカード決済・外部サービス取引・通貨両替・チャージバックの4種類で、固定費は月額の1つ
  • 国内カードはBasicで3.55%、1注文ごとの固定額はない
  • 外部の決済サービスで受けると、Shopifyの取引手数料と決済サービスの手数料が重なる
  • すべてカード決済なら、手数料だけでGrowが得になるのは月商約430万円から
  • 外部決済が50%なら、Growが得になるのは月商約112万円から
  • 返金してもカード決済手数料と取引手数料は戻らない
  • 日本では、実店舗のレジにShopifyペイメントを使えない

Shopifyの手数料は、料率表の数字より「どの決済を通ったか」で決まります。まずは自分のストアの売上を決済の種類ごとに分けて、外部決済の割合を確認してください。その割合が、プランを選ぶときのいちばん確かな根拠になります。

金額はいずれも2026年10月7日時点の公式ページの記載です。料金体系は改定されることがあるため、契約前にShopifyの料金ページで確認してください。