STORESの手数料は4種類、固定費は月額の1つ
STORES ネットショップで売上から引かれるものは、手数料が4種類と、スタンダードプランの月額の1つです。初期費用はかかりません。
| 手数料 | かかるとき | 金額 |
|---|---|---|
| 決済手数料 | 注文が入ったとき(送料を含む支払金額にかかる) | フリー5.5%〜 スタンダード3.6%〜 |
| 振込手数料 | 売上が口座に振り込まれるとき | 1回275円 |
| 事務手数料 | 入金額1万円未満でも振り込む設定にしたとき | 1回275円 |
| スピードキャッシュ手数料 | 売上を翌日に受け取る申請をしたとき(2回目以降) | フリー3.5% スタンダード1.5% |
固定費は、スタンダードプランの月額です。年契約で月3,300円、月契約で月3,960円です。フリープランは月額0円で、契約期間の縛りもありません。
このうち毎月かかるのは、決済手数料と振込手数料275円の2つです。事務手数料とスピードキャッシュ手数料は、自分で設定や申請をしたときだけかかります。
この記事の金額は、2026年10月8日時点のSTORESの料金ページとヘルプの記載です。料金体系は改定されることがあるため、契約前に公式ページで確認してください。
決済手段ごとの料率
決済手数料は、決済手段によって2つのグループに分かれます。
| 決済手段 | フリープラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済 | 5.5% | 3.6% |
| PayPay・楽天ペイ・Amazon Pay・PayPal・あと払い(ペイディ)・atone・キャリア決済 | 6.5% | 4.6% |
| 代金引換 | 利用できない | STORESの手数料なし(売上の振込もない) |
出典:STORES(ネットショップの料金プラン)/STORES(決済手数料は発生しますか?)
料金ページで「5.5%〜」「3.6%〜」と書かれているのは、このグループ分けのためです。銀行振込とコンビニ決済も、クレジットカードと同じ料率です。PayPayなどの決済サービスを使うと、どちらのプランでも1ポイント上がります。
キャリア決済(d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)は、2026年8月3日以降の注文から上のグループに移りました。それより前の注文は、フリー5.5%、スタンダード3.6%で計算されています。
購入者側にも手数料がかかる決済があります。コンビニ決済とキャリア決済は、購入者が支払手数料300円を負担します。クレジットカード決済では、決済手数料のほかにカード会社の手数料はかかりません。
1注文と月商別に、いくら引かれるか
5,000円(送料込み)の注文1件で、クレジットカード決済の場合の決済手数料は次のとおりです。
- フリープラン:275円(5.5%)
- スタンダードプラン:180円(3.6%)
決済手数料は注文ごとに計算し、小数点以下は繰り上げです。1,890円の注文なら、フリープランで103.95円が104円になります。差は1注文で1円未満ですが、会計ソフトの数字と1円ずつずれる原因になります。
月額と振込手数料を含めると、売上に対する負担は月商で変わります。客単価5,000円、すべてクレジットカード決済、振込は月1回で計算しました。
| 月商 | フリー | スタンダード(年契約) | スタンダード(月契約) |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 3,025円(6.05%) | 5,375円(10.75%) | 6,035円(12.07%) |
| 10万円 | 5,775円(5.78%) | 7,175円(7.18%) | 7,835円(7.84%) |
| 20万円 | 11,275円(5.64%) | 10,775円(5.39%) | 11,435円(5.72%) |
| 30万円 | 16,775円(5.59%) | 14,375円(4.79%) | 15,035円(5.01%) |
| 50万円 | 27,775円(5.56%) | 21,575円(4.32%) | 22,235円(4.45%) |
| 100万円 | 55,275円(5.53%) | 39,575円(3.96%) | 40,235円(4.02%) |
月商10万円まではフリープラン、20万円からはスタンダードプランの年契約がいちばん安くなります。月契約は、20万円ではまだフリーより高く、30万円で逆転します。
フリーとスタンダードの分かれ目は月商約17.4万円
STORESのプランの分かれ目は、計算が単純です。料率の差がどの決済手段でも1.9ポイントで、1注文ごとの固定額もないからです。
- 年契約(月3,300円):3,300円 ÷ 1.9% = 月商約17.4万円
- 月契約(月3,960円):3,960円 ÷ 1.9% = 月商約20.8万円
PayPayなどの6.5%のグループで売れても、スタンダードでは4.6%なので差は同じ1.9ポイントです。振込手数料の275円もどちらのプランでも同じです。決済手段の割合や客単価が変わっても、分かれ目は動きません。月商だけを見て判断できます。
スタンダードプランに申し込むと、申し込みが完了した時点以降の注文から3.6%が適用されます。月の途中で切り替えても、それより前の注文はフリープランの料率のままです。
年契約は途中で解約しても返金されません。月商が17.4万円を超えた月がまだ1〜2回なら、月契約で始めて様子を見ます。超える月が続いたら、年契約に切り替えます。年契約と月契約の差は月660円で、1年で7,920円です。
実店舗でSTORES 決済も使うなら、分かれ目は下がる
スタンダードプランの月額は、ネットショップだけの料金ではありません。同じ月3,300円で、実店舗のキャッシュレス決済(STORES 決済)やPOSレジ、予約システムの料率も下がります。どちらのプランも、STORESの複数のサービスをまとめて使える形になっているからです。
実店舗の対面決済の料率は、ネットショップとは別に決まっています。
| 対面の決済手段(STORES 決済) | フリープラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| VISA・Mastercard(中小特別料率) | 2.48% | 1.98% |
| JCB・AMEX・Diners・DISCOVER(中小特別料率) | 2.48% | 2.38% |
| クレジットカード(通常料率) | 3.24% | 2.98% |
| 交通系電子マネー・QUICPay・iD・QRコード決済 | 3.24% | 3.24% |
| 決済端末 | 27,720円で購入 | 年契約で1台無償貸出(条件あり) |
出典:STORES(ご利用料金)/STORES(フリープラン・スタンダードプランの概要)
中小特別料率は、年間のキャッシュレス決済額が3,000万円未満などの条件を満たす事業者向けの料率で、申請が必要です。3,000万円を超えると通常料率になります。
実店舗でVISA・Mastercardの売上があると、スタンダードプランで0.5ポイント下がります。その分だけ、ネットショップ側で回収すべき月額が減ります。
実店舗のVISA・Mastercardの売上が月66万円あれば、それだけで月額3,300円を回収できます。この場合は、ネットショップの月商に関係なくスタンダードプランが得です。フリープランでは端末の購入費27,720円もかかるので、実店舗を持つ人は最初からスタンダードプランで計算してください。
BASEと比べると、手数料はSTORES、入金の早さはBASE
STORESと並べて検討されることが多いのがBASEです。客単価5,000円、すべてクレジットカード決済、振込は月1回で比べました。BASEは振込申請額2万円以上として、振込手数料250円を含めています。
| 月商 | STORES フリー | STORES スタンダード(年契約) | BASE スタンダード | BASE グロース(年払い) |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 5,775円(5.78%) | 7,175円(7.18%) | 7,650円(7.65%) | 19,730円(19.73%) |
| 30万円 | 16,775円(5.59%) | 14,375円(4.79%) | 22,450円(7.48%) | 25,530円(8.51%) |
| 50万円 | 27,775円(5.56%) | 21,575円(4.32%) | 37,250円(7.45%) | 31,330円(6.27%) |
| 100万円 | 55,275円(5.53%) | 39,575円(3.96%) | 74,250円(7.43%) | 45,830円(4.58%) |
出典:BASE(料金プラン)/BASE(振込申請時に手数料はかかりますか)
BASEのスタンダードプランは、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%で、合わせて6.6%+40円です。STORESのフリープランは5.5%で固定額がありません。月額0円のプラン同士なら、どの月商でもSTORESのほうが手数料は安くなります。有料プラン同士でも、表の範囲ではSTORESのスタンダードがBASEのグロースを下回ります。
差がつくのは入金の早さです。BASEは自分で振込を申請し、申請から10営業日で振り込まれます。STORESは月末締めの翌月末に自動で振り込まれ、月初に売れた分は手元に届くまで約2か月かかります。手数料の安さを取るか、入金の早さを取るかが、2社を選ぶときの判断軸になります。
関連記事BASEの手数料はいくら|4つの内訳と実質料率の計算
入金は翌月末、1万円未満の月は持ち越しか手数料
STORES ネットショップの売上は、月末締めの翌月末に振り込まれます。振込日の15時までに口座に着金し、振込日が土日祝日なら前の営業日になります。手動で入金を申請する機能はありません。
当社も自社ブランドのECで、売上が入金されるまでに困ったことがあります。STORESでは、売れた日から入金まで最大で約2か月あく前提で、仕入れや広告費の支払いを組んでください。
注意が必要なのは、入金額(決済手数料と振込手数料を引いた額)が1万円に届かない月です。振込設定によって扱いが変わります。
| 振込設定 | 入金額が1万円未満の月 | 5,000円売れた月の入金額(フリー) |
|---|---|---|
| 1万円以上で振込 | 翌月以降に持ち越し、1万円以上になった月に振込 | 持ち越し(振り込まれたときに4,450円分) |
| 1万円未満でも振込 | 翌月末に振込。振込手数料に事務手数料275円が加わる | 4,175円 |
出典:STORES(売上はいつ振り込まれますか?)/STORES(売上が10,000円未満の場合、売上振込はいつになりますか?)
5,000円の売上で「1万円未満でも振込」にすると、手数料の合計は825円で、売上の16.5%です。開業直後で売上が小さい時期は、持ち越すほうが手数料は安く済みます。
持ち越した売上は180日で失効します
2021年12月1日以降の注文の売上金は、注文日から180日を過ぎても振り込まれないと失効します。売上が月数千円の状態が続き、1万円に届かないまま半年たつと、その分を受け取れなくなります。失効が近づくと通知メールが届くので、その時点で「1万円未満でも振込」に切り替えてください。振込先口座が未登録の場合も振り込まれません。
スピードキャッシュで早く受け取る費用
売上を早く受け取りたいときは、スピードキャッシュを申請すると最短で翌日に振り込まれます。初回はスピードキャッシュ手数料が無料で、2回目以降はスタンダードプランで1.5%、フリープランで3.5%がかかります。振込手数料275円も別にかかります。
スタンダードプランで30万円を受け取ると、4,500円と275円で4,775円です。決済手数料3.6%に、入金を早めるためだけに1.5%を上乗せする計算になります。使えるのは申請ボタンが表示されているストアだけで、審査があります。
関連記事個人のネットショップ開業におすすめのサービス|入金まで比較
期間内にキャンセルすれば、決済手数料はかからない
STORESでは、管理画面でキャンセルした注文には決済手数料がかかりません。売上が振り込まれる前のキャンセル処理として扱われるからです。Shopifyのように、返金しても決済手数料が戻らないサービスもあります。STORESはこの点で、キャンセルの多い商品でも損が出にくくなっています。
ただし、管理画面でキャンセルできる期間には期限があります。クレジットカード決済の場合は、注文した月の翌月20日までです。
- キャンセル可能期間を過ぎた注文は、管理画面でキャンセルできず、決済手数料がかかる
- その場合の返金は、購入者と調整して銀行振込などで直接行う
- スピードキャッシュで入金を受けた注文は、期間内でもキャンセルできない
- 一部のカードブランドは、期間内でもキャンセルできないことがある
出典:STORES(クレジットカード決済のキャンセル/返金方法)/STORES(キャンセル可能期間を過ぎた注文の返金)
月末の注文なら、キャンセルできる期間は3週間ほどしかありません。返品の受付期間を規約で決めるときは、この期限より短くしておくと、返品にも管理画面のキャンセルで対応できます。
スピードキャッシュを使うと、未振込の注文がすべて入金されます。返品の可能性がある注文が残っている時期に申請すると、その注文の返金は自分で振り込むことになります。決済手数料もかかったままです。
関連記事Shopifyの手数料はいくら|プラン別の実額と上位プランの目安
手数料と入金額の確認方法
自分のストアで実際に引かれた手数料は、Web管理画面で確認できます。管理画面は表示が2種類あり、メニューの位置が異なります。
月の売上を見る
「売上」を開くと、その月のすべての注文の合計金額が表示されます。左メニューの表示なら「ホーム」から「売上」に進み、ネットショップの「詳細」を開きます。
入金予定額を見る
「入金」を開くと、各種手数料を差し引いた実際の入金予定額が表示されます。振込設定もこの画面の右上から変更できます。
どの注文の入金かをCSVで見る
入金画面の「CSVダウンロード」で、どの注文に対する入金かを確認できます。
注文ごとの決済手数料を集計する
オーダーCSVを出力すると「決済手数料」の列があります。合計すると、その期間の決済手数料の総額になります。
出典:STORES(売上や入金の詳細を確認する方法)/STORES(決済手数料の計算方法)
STORESは売上や入金の明細書を発行していません。税務上の扱いは、顧問の税理士に確認してください。スタッフに管理画面を任せている場合、入金の画面はオーナー権限がないと見られないことがあります。
ほかのサービスと手数料を横に並べて比べたい場合は、決済手段別の実質率をまとめた記事があります。
関連記事ネットショップ手数料の比較|決済手段別の実質率と手取り額
まとめ
STORESの手数料で押さえること
- 手数料は決済・振込・事務・スピードキャッシュの4種類で、固定費はスタンダードプランの月額の1つ
- クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済はフリー5.5%、スタンダード3.6%
- PayPayなどの決済サービスはフリー6.5%、スタンダード4.6%
- スタンダードが得になるのは、年契約で月商約17.4万円、月契約で約20.8万円から
- 実店舗でSTORES 決済も使うなら、分かれ目はさらに下がる
- 入金は月末締めの翌月末。1万円未満の月は持ち越すか、事務手数料275円がかかる
- 注文した月の翌月20日までに管理画面でキャンセルすれば、決済手数料はかからない(クレジットカード決済の場合)
STORESの手数料は、決済手段や客単価で分かれ目が動かないので、月商だけでプランを決められます。まずは直近3か月の月商が17.4万円を超えているかを確認してください。実店舗があるなら、対面のカード売上も足して計算します。
金額はいずれも2026年10月8日時点の公式ページの記載です。料金体系は改定されることがあるため、契約前にSTORESの料金ページで確認してください。